使い勝手のよい
必要十分なクラビモデリング音源
Ticky Clavは、ファンクなどでよく使われるクラビネットを、物理モデリングで再現したソフト音源です。その構成から、2ピックアップ仕様の Hohner Clavinet model Cをモデルにしていると思われます。音は、クラビとしてはこれで十分って思うことも結構あります。フリーである事を考えると、文句無しでしょう。プリセットの8つも、つぼを押さえたものが入ってます(Headhuntersってプリセット、絶対ハンコック意識してるね)。
二つのピックアップは組み合わせ方を4通りから選択でき、それぞれのピックアップはPickupつまみで位置を自由に変更できます。ギターと同様に音の質感が変わるので、お気に入りの位置を見つけましょう。ピックアップが二つなので、幅広い音作りが可能です。さらに、音の消え具合を決めるDamping、高音のバランス(音の明るさ)を決めるBrightness、鍵盤を戻す時のノイズの大きさを決めるCkickで、基本的な音作りは完成です。発音数を1から32音の範囲で決めれるので、コンピュータの処理能力に合わせ、負荷を調節する事もできます。
さらに、クラビといったらワウですね。ワウは、LFOで自動的に音がスウィープするタイプ、鍵盤からの入力にあわせてかかるオートワウ、ホイールやペダルで動かすマニュアルの3通りが選べます。レゾナンスがどぎつくかかる感じがなかなかいいです。
フリーの音源ではもう定番になっているソフトですが、俺は最近になってようやく使い始めました。クラビは弾き方やフレーズによってファンキーにもチープにもなるので、なかなか使う場面に恵まれなかったのですが、最近ようやく満足に使えるように(苦笑)。