Man and Machines

>>023

Istvan Kaldor                   freeware
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 Earth-Synth 1.2

広がりのある音が特徴的な
  スペーシーなVAシンセ

 2003年発表のEarth-Synth 1.2は、パッド音・SEに特化したバーチャルアナログタイプのシンセです。3基のオシレータ、ADSRエンベロープ、マルチモードフィルター、3基のLFOといったアナログシンセの基本的な機能に加えて、ディレイ、スペース、フランジャーなど、空間系のエフェクトを多く搭載する事で、広がりのある、スペーシーなサウンドが作り易くなっています。リードやベースよりかはパッドやSE向けですね。
 オシレータ波形は7波形あり、3基のオシレータ間では、リングモジュレータをかけることができます。かかり具合は、音程感を損なわない程度なので、過激なSEを作るには少し物足りませんが、音に金属的な質感を与えるには十分です。あとは、オシレータ間のデチューンがざっくりとしか決められないのが残念ですね。ぜひとも、Fineつまみが欲しいところです。
フィルターは、4種類が並列に接続されています。だから、LPとHPをオンにすれば、BRフィルターになりますね。フィルターの効きは甘めで、大雑把に動かしても音が消える事はありません。レゾナンスはちゃんと発振します。LFOは3基あるので、結構複雑なモジュレーションがかけれます。これのおかげで、SFチックなサウンドが作りやすいです。
 空間系エフェクトとモジュレーションの多彩さが災いして、処理がやや重たいシンセですが、スペーシーな音を求めるなら、プリセットの質も含めてお勧めです。

仕様
評価
◎◎◎◎
GUI
◎◎◎
汎用性
◎◎◎
負荷
◎◎◎

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