直感的な操作が可能な
　　シンプルなFMシンセ

　PM4は、４オペレーター(以下4OP)のFMシンセです。オペレーターと呼ばれるAPDSRエンベロープ搭載サイン波オシレータをあるものは変調用、あるものは発音用に組み合わせて音を作ります。
　4OPのFMシンセと言うと、YAMAHAのDX100・DX27あたりが有名ですが、これと同じように使えるソフトシンセだと思っていいでしょう。ただし、DX100・DX27が8アルゴリズム(4OPの組み合わせ方)なのに対し、PM4は6アルゴリズムなので、多少音作りの幅は劣ります。
　音は、いかにもデジタルでメタリックなFMサウンド。音がどこかダークなのが不思議ですが。4OP・6アルゴリズムとシンプルな構造は、たしかに細かい音作りには向きませんが、むしろざっくりと扱えるので音作りが簡単です。オペレーターのエンベロープで、Dの変化が直線的過ぎて微妙に扱いにくいですが(汗)。なんかこう、音がストンっと変化するんです。
　DXシリーズがボタンでのエディットで鬼の様に扱いにくかったのに対し、こちらは全てのパラメータがつまみとして表に出ているので、直感的に弄る事ができます。アナログシンセ好きにはこういうところがポイント高いです(笑)。FMシンセの入門用にお奨め。