2オシレータと内臓エフェクトで
チープながら音が厚いPSG系シンセ
このコーナーでは第2回に、SOFTPSGというPSG音源をシミュレートしたソフトシンセを紹介していますが、より高機能なPSG系シンセということで、ProtoPSGを紹介したいと思います。(現在、SOFTPSGは配布元が潰れてしまっている事もありますし・・・)
ProtoPSGは、音源部にPSG音源を採用しつつも、オシレータを2基搭載したうえにレゾナンス付のフィルターやPWM、コーラス・ディレイエフェクトを内蔵し、アナログシンセのような音作りを可能にしています。
2オシレータではファミコンのPSG音源でも使えた三角波やノコギリ波藻選べる上に、デチューンをかける事も出来るので、2基の音色を混ぜる事で、PSGらしからぬ太い音を出す事もできます。もちろん、片方のオシレータをミュートすればチープなPSG音も出せます(笑)。
フィルターは一般的なLPフィルターで、レゾナンスも自己発振するぐらい効きます。若干レゾナンスの効きに不自然さが残るのと、つまみのカクカク感が残念ですが、まぁ、元がデジタル音源ですし(苦笑)。
2オシレータで厚くした音は、コーラス・ディレイで更に厚くできます。かかり具合を決めるつまみ1つだけというのがなんともシンプルです。
エンベロープが、4つの概形から1つ選び、変化の強さをRATEで選ぶ形式な為、細かいニュアンスにはこだわりにくいですが、十分なバリエーションではあるのでそんなに気になりません。
機能の多さからか少々動作が重いですが、ファミコンっぽいピコピコ音から、それにとらわれない幅広い音造りが可能であると思います。